2019年08月15日

24時間体制の葬儀業者の働き方

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葬儀がいつ必要になるか予想ができないため、葬儀業者は基本的に365日24時間対応を実施しています。日中はもちろんのこと、夜間も少人数体制ではあるもののスタッフを配置しているところがほとんどです。しかし労働基準法では「労働時間は1日8時間」と定められています。

葬儀業者だからといって、労働基準法が適用されないではありません。そのため、多くの葬儀社では宿直制度を採用しています。宿直制度とは、夕方から翌朝にかけて職場に宿泊し、職務を行う制度のことです。宿直制度を導入するためには労働基準監督署の許可を得る必要があり、宿直者に宿直手当として給料の3分の1程度の支給をすることが義務付けられています。

宿直者の睡眠をとれる場所を事業者側で確保しておく必要がある場合もあります。宿直勤務時の主な仕事は葬儀会館の整備や警備、電話対応などですが、夜中に亡くなった方の対応をすることもあります。夜のうちに安置場所まで遺体を搬送する手続きや翌日の葬儀の準備を行い、翌朝になったら日中勤務の方に引き継ぎます。

葬儀社の宿直勤務は室内で待機することが多く冷暖房設備の充実した快適な場所での仕事ができる反面、夜中の勤務に耐えられる体力を持ち合わせている必要があります。